コインランドリーの機器が故障する原因と清潔に保つための方法

2022.07.07

「コインランドリー経営を始めたいが、故障に備えてよくある原因を知っておきたい」という人は多いのではないでしょうか。

コインランドリーで機器が故障してしまえば、本来稼働していれば得たかもしれない利益を得られないばかりか、修理のコストが発生します。オーナーとしては、可能な限り故障のリスクを抑えて、スムーズな経営を目指したいですよね。

そこで本記事では、コインランドリーの機器が故障する原因と、機器を清潔に保つための方法を具体的にご紹介します。

記事を最後までお読みいただければ、機器を良い状態に保つための行動が見えてきますので、ぜひ目をとおしてみてください。

コインランドリーの機器が故障する原因

コインランドリーにおいて、機器はいわばメインのコンテンツです。
故障は機械損失につながるため、可能な限り防がなければなりません。

まずは、コインランドリーの機器が故障する原因について理解を深めていきましょう。

機器内部に溜まったほこり

繊維からの糸くずや毛髪、外から持ち込まれたチリなどが集まるとホコリとなります。コインランドリーの機器は衣類を直接入れるため、毎日のお客様が多ければ多いほどあっという間にホコリが溜まってしまうのです。

乾燥機のフィルターやドラムにホコリが溜まると、エラーが頻発する、エネルギー効率が悪くなり乾燥に時間がかかるなどの症状が出ることがあります。

機器自体に問題がなくても、機器が「故障」と判断し、エラーが表示されれば使えない状態となってしまうため、こまめなメンテナンスが必要となります。

コインや安全ピンなどの混入

コインや安全ピンなどは小さな形状から「機器に入り込んでも簡単に排出されるのでは」と思われるかもしれません。しかし、コインや安全ピンなどの小さな異物でも、故障を引き起こす原因となることもあるのです。

金属製の異物は、紙や食品のように水に溶けてくれません。ドラム槽からは自然に排出されたとしても排水の際に排水弁の妨げとなってしまうため、給水エラーが表示されるケースが多いです。

そのほか、鍵やヘアピン、アクセサリーなども同様に故障の原因となりやすいため、異物が入りこまないようにしましょう。不特定多数のお客様が利用するコインランドリーでは、誰にでもわかりやすい注意喚起が必要です。

目立つ位置に張り紙をする、乾燥機にかける衣類のポケットをチェックできる一時置き場を用意するなど、異物の混入が起こらない仕組みづくりを行いましょう。

使用し続けたことによる劣化

コインランドリーに設置する業務用洗濯機の法定耐用年数は7年です。
しかし、これはあくまでも税法において減価償却資産の課税の公平性を図るための基準であり、実際には10年、15年、20年を超えても使い続けられる場合もあります。

日常的な掃除・点検と定期メンテナンスをしっかりと行っていれば長持ちしますが「異常があるのに使い続けている」「部品が摩耗していても交換していない」といった場合には想定より早く故障することもあります。

コインランドリー経営において、日常的な掃除・点検と定期メンテナンスは必須ととらえ、ご自身だけで行うのが難しい場合には業者に依頼するなどして確実に実施できる状態にしておきましょう。

コインランドリーの機器を清潔に保つ方法

では、コインランドリーの機器の清潔さをキープし、故障をできるだけ少なくするにはどうしたらよいのでしょうか。

ここで、具体的な方法を見ていきましょう。

日頃から機器を点検・清掃する

故障を予防するには、まず機器を点検と清掃を繰り返し行い、機器の状態を把握することが大切です。

毎日のように状態を確認しておけば「普段と何か違う」「乾燥時間が遅くなってきた気がする」など、異常が起きた時点で気が付くことができます。

迅速に対応できるようメンテナンス体制を整えておく

機器の異常を発見したら、すぐに対応できるようメンテナンス体制を整えておきましょう。

放置しておいてもよくなることはありませんし、異常がある状態で使用を続けると状態が悪化する恐れもあります。

「異常がわかった時点でメンテナンスに回しておけば大して問題ではなかった。しかしそのまま使い続けてしまったために修理費用が高くついてしまった」というケースを避けるためには、気が付いた時点で迅速な対応が必要です。

利用者が使わないように「故障中」「使用不可」といった注意書きをしておくとよいでしょう。

業者へ定期的なメンテナンスを依頼する

自分で掃除を行っている場合でも、定期的に清掃業者にメンテナンスを実施してもらうようにしましょう。

とくにダクト周りは素人には清掃・メンテナンスが難しいため、プロの清掃を行ってくれる会社に依頼するのがおすすめです。日常的な掃除・点検では手が届かない部分までしっかりと清掃し、機器の状態をチェックすれば、機器の寿命を延ばすことができます。

ご存じのとおり、コインランドリーの機器は一般家庭の洗濯機の数倍の価格帯となっています。そのため1つの機器を大切に使い、長く使えるように目をかけていくことが大切です。

まとめ

今回は、コインランドリーの機器が故障する原因と、清潔に保つための方法をご紹介しました。

コインランドリーの店舗ではメインとなる機器のほか、床や壁の清潔感も重要です。店舗に印象によって客足が変化することもあるので、いつでも清潔にしておきたいですよね。

今回ご紹介した方法は、どれも難しい方法ではありません。しかし、無人店舗を副業で営業している場合や、節税対策として複数のコインランドリーを経営している場合には、どうしてもマンパワーが不足し、適切な管理ができない場合もあります。

「一人で店舗の隅々まで掃除したり、メンテナンスを行うのは難しい」という方は、コインランドリー経営をサポートする会社を頼るのもおすすめです。

日常的な掃除や定期メンテナンスを始めとして、集金や店舗の開け閉めまで行えるサポート会社とともに経営を行うことで、煩わしい業務から解放され、経営や戦略立案に集中できるようになるでしょう。

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