本棚の有効な整理方法

2019.03.19
収納・保管
本棚の有効な整理法

必要な本を吟味して量を減らす

手あたり次第並べて雑然とした本棚は、いざ整理するとなるとどこから手をつけていいのか分からなくなり、途方に暮れてしまうこともあります。棚にも入りきらず本が床に山積みになってしまうと部屋が手狭になりますし、本が損傷してしまうことも考えられます。このような時は、覚悟を決めて本の整理を行いましょう。

最初に、手元に残しておきたい本と処分しても構わない本とに分類します。あまりにも前者が多すぎるようであれば、調べものに使いたい、特別に思い入れのある内容であるなど、残したい理由ごとにさらに分けていきます。繰り返し読みたい本はそのまま残し、雑誌のように部分的な情報のみ必要な本はそこだけ取り出して保管すればあとは処分対象となります。古本屋などに持って行って処分しようと考えているのであれば、ページを破ったり切り抜いたりはせずに撮影やスキャンで対応しましょう。

次は残りの本を見直し、電子書籍でも差し支えない本は処分対象にして、どうしても紙媒体で持っておきたいものだけを残します。そこからさらに読む頻度別に分類し、特別な時にしか手に取らない本は棚の上部など普段あまり使わないところに置きます。頻繁に目を通したい本だけを取り出しやすい棚にしまえば、効率良く読書にいそしめます。

ここまで行うとかなりの量の本が減らせて本棚がすっきりと使いやすくなりますし、残った本を大切にしようという思いも生まれてきます。選りすぐりの読みたい本がすぐに取り出せる機能的な本棚を目指して、上手に整理しましょう。

収納スペースを増やす

本は財産であり出会いでもあるので、なるべく処分したくないと考える人も少なくありません。また、シリーズものやお気に入りの作家の本を集めて並べておきたくなる、いわゆる収集癖のある人もいます。このようにたくさんの本に囲まれて満足するタイプの人は、本棚そのものを増やしていくのが一番です。しかし設置するには場所とお金がかかりますし、見た目がごちゃごちゃしがちになるので整理にも工夫が必要になります。

本棚を購入する際には、まず棚が可動式であるかどうかを確認します。なるべくピッチがまんべんなくついているほうが、フレキシブルに使えて便利です。部屋への収まり具合を考えて、理想的な高さや奥行きを事前に測って調べていくことも重要です。一度に複数購入する余裕がなく、必要に応じて買い足していきたいのであれば、常に茶系を選ぶなど色合いを考えると、たとえメーカー違いのものを並べても部屋がすっきりとして統一感が生まれます。スライド式や段違いの棚になっているものを選ぶと、収納力はさらにアップします。

最も理想的なのは、備え付けの本棚を作ってしまう方法です。壁面を無駄なく利用できますし、安定感があるので地震が来ても倒れる心配がありません。大工さんやリフォーム業者に依頼すると間違いありませんが、手先が器用な人や日曜大工が得意な人なら自分で作ることも可能です。手作りの場合はピッチを作るのが困難なので、棚を可動式にするよりも手持ちの本がちょうど収まる高さに固定してしまうのが簡単です。

増え続けていくことを視野に入れたうえで、計画的に収納スペースを増やして美しく整理できるよう考えていきましょう。

預けるという新しい選択

中には本の整理が面倒で、常に手元に置いておきたいわけではないけれど大事な本は保持したままでいたい、どうしても処分をしたくない人という人もいます。また、引っ越しやリフォームなど住居に関する物理的な諸事情で一時的に本を移動させたいという状況になることもあります。いっそどこかに預けられたらどんなに助かるだろうと考えている人におすすめなのが、本棚代わりに使えるトランクルームの利用です。

トランクルームとは日常的には使わないけれど保管しておきたい様々な荷物を預けられる貸しスペースを指し、レンタル収納スペースと混同してしまいがちですがいくつかの違いがあります。まず、レンタル収納スペースは利用者がスペースを借りて自分で収納する賃貸借契約なのに対し、トランクルームは業者が荷物を預かり保管する寄託契約というスタイルなので、セキュリティーに関して心配がいりません。

さらにレンタル収納スペースに比べてトランクルームは空調管理が万全で、湿度が気になる本も安心して保管できます。火事や盗難など万が一の事態が発生しても業者側が保証してくれるのは業者保管であるトランクルームだからこそのメリットであり、自己管理が義務付けられているレンタル収納スペースにはないサービスです。

知人や親類に預けても何かあった時に責任を取ってもらうのは難しいものですし、その後の人間関係にも影響が出てしまいます。大切な本を自宅以外に保管したいなら、信頼してお任せできるところが一番です。24時間利用が可能だったり部屋の大きさを選べたりと各業者でサービス内容は異なりますので、自分の状況に最もふさわしいトランクルームを探してみましょう。

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