FCオーナー向けコラム

コインランドリー経営に必要な基礎知識

2020年1月10日
コインランドリーの写真

コインランドリー開業の方法は大きく3つ

毎年、出店店舗が増えている業界があることをご存じでしょうか。
それはコインランドリーです。

これまでのコインランドリーは一人暮らしの学生や社会人をメインターゲットとしていました。
しかし、近年のコインランドリーは、共働き世帯や外国人旅行客の増加など社会環境の変化に伴うニーズの多様化に対応し、主婦などのファミリー層や外国人からも強い支持を得るようになりました。

そういった背景でコインランドリーの店舗数は年々増加しており、コインランドリー経営に注目が集まっています。
コインランドリー経営と一口に言っても開業するにはいくつか方法があります。
コインランドリーを開業する方法や費用・メリットをご紹介したいと思います。

① 自分で経営

まずは自分で経営する方法です。
営業できる建物を見つけて必要な設備を導入し、自分で運営します。
この場合コストを最小限にでき、集客が増えれば収益は大きくなります。

② フランチャイズに加盟

自分で経営するのではなく、フランチャイズに加入する方法も考えられます。
全国的に知名度のあるフランチャイズであれば、利用客の確保がしやすいです。
ただし加盟料などのコストがかかる点には留意しなければなりません。

③ 土地を業者に貸し出す

土地をコインランドリー業者に貸し出す方法です。
この場合、自分で直接経営は行いません。
設備の導入などは一切手つかずで済ませられます。
土地を所有していて着実に利益をあげたいと思っているなら、こちらの方法がおすすめです。

業者に貸し出すことで、毎月賃料が発生するからです。
ただし賃貸契約は長期間に及びます。契約の途中で急にその土地を自分で使用する必要が生じた場合、すぐに業者側に返してほしいといってもそれは通りません。

また、賃料は自分で運営して稼げる利益と比較すると少なくなる点も理解しておきましょう。

コインランドリー経営でかかる費用はどのくらいか

コインランドリー経営をする際、コストがそれなりにかかることは理解しておくべきです。
主にかかる費用は3つになります。

  • 初期投資(機材代・工事代など)
  • 建物(土地のみの場合)
  • ランニングコスト(光熱費など)
  • まず初期投資が必要です。自分で運営する場合、設備を確保しなければなりません。
    洗濯機や乾燥機を数台準備する必要があります。
    そのほかにも看板の取り付け工事や電気、水道工事なども必要になります。
    店の規模によっても変わりますが、どんなに安く抑えても一千万単位の出費は覚悟しておかないといけません。

    土地は持っているけれども建物がないというケースもあるでしょう。
    この場合、プレハブタイプのランドリーを建設するのがおすすめです。設置のための費用と時間が抑えられます。

    またスーパーやコンビニの駐車スペースなどの空き場所を利用して、効率的に運営できるのもメリットです。
    開業後、何らかの事情で取り壊す場合でも手間がかからないのも魅力です。
    開業してからもコストはかかります。まず店の水道光熱費が発生します。

    また、スタッフを雇う場合は人件費も必要になります。
    出費が大きいのではないかと懸念しがちですが、集客さえ確保できれば、小規模の店舗でも月に数十万円という売り上げが期待できます。
    大規模な店舗を展開する場合、売り上げもそれだけ大きくなります。
    早い段階で経営を軌道に乗せることができれば、数年で初期投資費用の回収も十分可能です。
    店の規模やどの程度の量を洗濯するかによっても変わってきますが、24時間営業の場合だと1時間に1人利用客があれば、利益をあげることは可能です。

    コインランドリー経営のメリット

    コインランドリー経営のメリットとして大きいのは、ローコストで運営できる点です。
    店舗運営の中でも人件費はかなり大きなウエートを占めます。
    コインランドリーの場合、機械がすべて自動で作業してくれますし、基本的にセルフサービスとなります。

    このため、1人で運営することも可能です。
    定期的な掃除の際にスタッフが必要になりますが、その場合でも最低限の人数で切り盛りできますし、人件費もさほどかかりません。
    ランニングコストがあまりかからないところもメリットの一つです。

    土地活用というとマンションやアパート経営をイメージする人も多いでしょう。マンションやアパートの場合、定期的に経年劣化に伴う修繕がかかせません。住民から積立金を集める方法もありますが、それでもオーナーは大きな負担を強いられるでしょう。
    ランドリーについても補修は必要ですが、マンションなどと比較するとそのコストはかなり小さくできます。
    人間が生活するスペースではありませんので、そこまでナーバスになる必要もありません。

    コインランドリーを開業することで、節税効果が見込める点も見逃せません。
    例えば小規模宅地等の特例が活用できます。相続税の際に適用されるもので、コインランドリーの場合は400平方メートルまでの部分についての相続税が従来の2割程度の額に抑えられます。
    また設備投資に数千万円の費用が必要になった場合、平成28年から中小企業促進税制が適用できます。
    通常設備は数年かけて償却しなければなりませんが、最大100%の即時償却ができるようになります。
    結果的に大きな節税効果が見込めます。

    コインランドリー経営でお勧めの立地

    「コインランドリー経営で儲かる立地はどこ?」という疑問点が頭に浮かぶ方が多いかと思います。
    どういったところを気を付けるのかを、解説していきます。

    結論、広い駐車場を設置できる敷地が重要になってきます。

    今では、主婦が多くの洗濯物を一気に洗濯したり、布団や毛布などといった、一般家庭では洗濯できないものをコインランドリーで解決しようとすることが多いのが現状です。そう言った背景を見ると、大きい荷物を持ってくるのを想定すると車で洗濯物を運ぶための駐車場があることは重要なポイントになってきます。

    さらに、ただ駐車場をつくれる敷地を探すのではなく、人が来店してくれるために、近くに繁盛店があるとなおよいでしょう。よくある事例は、大型ショッピングモールや商業施設のなどの付近にコインランドリーを経営する方もいます。買い物中に洗濯機を回している最中の待ち時間は買い物の時間にあてられるので、時短にもなる為、主婦層の利用率は上がる傾向がございます。

    利用者の気持ちになってより良い環境でコインランドリーを経営していくことが利益にもつながってくるのではないでしょうか。

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